MOVERS & MAKERS 2018

Manu Prakash マヌ・プラカシュ

Foldscope フォールドスコープ

折り紙は、世界中の貧しい地域に顕微鏡を提供する方法としてあまり実用的とは思えないかもしれません。しかし、マヌ・プラカシュは紙のようなどこにでもある材料で科学や医療用の機器を作って誰にでも手に入りやすくしようとしています。

例えば、「フォールドスコープ(折り紙顕微鏡)」の材料費は1ドルもかかりません。プラカシュ独特の質素なイノベーションのおかげで、彼が開発した「フォールドスコープ」や「ペーパーフュージ(紙製の遠心分離機)」は135ヶ国、200万人以上の学生たちに送られ、中国の大気汚染の調査や偽造医薬品の判別、動植物の病気の診断などありとあらゆる目的で利用されています。

核となるコンセプトは「質素な科学」。科学を手が届きやすく、拡大の余地が大きいものにすれば、世界の健康や教育に想像を超えたインパクトを与えることができる、という考え方です。

2018年のムーバーズ&メーカーズたち