MOVERS & MAKERS 2018

Yoshihisa Aono 青野慶久

サイボウズ

日本の大都会のビジネス街では、前夜に仕事(あるいは宴会)で帰宅できなかったサラリーマンのために格安のシャツやネクタイ、下着が売られています。長時間労働、少ない休日、家族の絆より優先される会社の絆、これらが過労死を引き起こすことも少なくありません。

青野慶久氏はこの風潮に抗う数少ない経営者の一人です。青野氏が社長を務める東京のソフトウェア開発会社サイボウズでは、社員はスーツの代わりにカジュアルウェアとスニーカーを着用しています。青野氏は社員に模範を示すべく、午後4時半には退社して3人の子どもたちの待つ家に向かい、育児休暇を取り、なんと旅行にも出かけます。

現在はジェンダー問題にも取り組んでおり、日本国政府に対する夫婦別姓訴訟の原告となっています。青野氏は自ら模範を示すことによって、よりよいワークライフバランスでより多様な働き方ができる職場環境を日本で実現しようとしています。

2018年のムーバーズ&メーカーズたち